愛実を出産してから、数年後。
実咲のお腹には愛実の妹か弟の
どちらかが宿っていた。2人目も
実咲が1人で育てる決心をしていた。
実咲の両親もシングルマザーに
なることは反対しなかった。

以前に
愛実は、妹か弟が欲しいと 言っていたので実咲はやっと
愛実をお姉ちゃんに出来ることを
喜んでいた。

実咲は、すぐにでも
愛実に言おうかと考えたが、
お腹が大きくなって愛実が
気付くまで内緒にすることにした。
それから数ヶ月後…、実咲は
妊娠6ヶ月になったお腹は
日に日に大きくなった。
ある日、愛実と一緒にお風呂に
入った時だった。愛実「ママの
お腹大きいね」実咲「ママの
お腹の中にはね、赤ちゃんが
居るんだよ、愛実はお姉ちゃんに
なれるんだよ」と優しく微笑んだ。

愛実はお姉ちゃんになれるんだ!
楽しみと笑顔で言い、実咲の
大きいお腹を優しくなでて
くれた。愛実は毎日のように
お腹をなでたり、話し掛けたりした。
お腹の赤ちゃんはそれに
応じるように元気に動いた。

ある日の昼下がり実咲は
歩いて10分くらいの公園に
愛実と一緒に出掛けた。
その日はとてもいい天気で
お散歩にはちょうどいい 気候だった。木陰のベンチに
座り、友達が来るのを待っていた。
高校時代からの親友のなっちゃんが
手を振ってこっちに向かってきた。
なっちゃん「お待たせー、待ったー?」
実咲「ううん、今来たところよ。
愛実、ママのお友達のなっちゃんだよ」
愛実「こんにちは♪」
なっちゃん「愛実ちゃん、
大きくなったわね」なっちゃんも
妊娠中なのであった。予定日は、
実咲と同じなのであった。
実咲「お腹の赤ちゃんは順調?
性別は分かった?」
なっちゃん「とても順調よ♪
男の子だったわ。」実咲「よかったわ。
私も順調よ。今回も女の子みたいなの」
実咲となっちゃんは楽しそうに
会話をしていた。

実咲となっちゃんは、
いよいよ臨月を迎えた。予定日も
近いことから、実咲となっちゃんは
実咲の実家で一緒に出産に備えていた。
ある日の夜、なっちゃんの陣痛が
始まった。その次の日の朝には、
実咲も陣痛が始まった。
なっちゃんは、初めての出産で
痛みに耐えながら、新しい命を
産み出そうとしていた。

すると、分娩室に元気な産声が
響いた。なっちゃんは元気な
男の子を無事に出産したのだった。
その5分後に実咲も元気な女の子を
出産した。実咲となっちゃんは、
産まれてきた我が子に産まれてきて
くれてありがとうと優しく
言い微笑んだのであった。


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